「…あたしじゃ、ダメかなぁ?」 言ってしまった。 「…ん?どういうこと?」 「あたしが彼女じゃ、ダメかなぁ。」 「あ、ごめん…。俺は、女の人…。」 「そうだよね、ダメに決まっているよね。ごめん、ごめん。」 「いや…ごめん…。」サトルの中にあたしは入れない。しばらく、頭を上げることができなかった。 「ごめん、そろそろ俺行くね。」 サトルのぎこちない言葉が、風に乗って消えた。隣にはサトルはいない。もう会えない。「うっ…。」 涙が止まらない。元には戻れない。
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