無題42

しま  2006-11-05投稿
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「…あたしじゃ、ダメかなぁ?」     言ってしまった。  「…ん?どういうこと?」        「あたしが彼女じゃ、ダメかなぁ。」   「あ、ごめん…。俺は、女の人…。」   「そうだよね、ダメに決まっているよね。ごめん、ごめん。」  「いや…ごめん…。」サトルの中にあたしは入れない。しばらく、頭を上げることができなかった。     「ごめん、そろそろ俺行くね。」     サトルのぎこちない言葉が、風に乗って消えた。隣にはサトルはいない。もう会えない。「うっ…。」    涙が止まらない。元には戻れない。



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