やっぱり
友義だった。
「……那智?」
「…うん。
よっちゃんだよね?」
那智は
平気そうに
喋った。
こういう時人間は
逆に冷静で
いられるから不思議。
「…覚えてて
くれたんだ。」
友義が言う。
「…一応。」
「なんだよ
一応って?(笑)」
少し親しげに
喋れたから
那智は
安心して
話を続けた。
「久しぶりだね。」
「だな!
那智は可愛くなった。」
「…えっ?
そんなことないよ」
那智は
少し戸惑った。
だって
可愛いなんて
言われたこと
あんまりなかったから。
しかし
からかわれてた
だけだった。
「小さい頃は
ブサイクだった(笑)」
「ひどいー!(笑)」
そして那智は
中へどうぞ
と手で導いた。
しかし
友義は首を横に振り
言った。
「…どっか
行かねえー?」
「えっ
今から?!」
友義が
不安そうな表情を\r
見せたから
那智は
手を掴み言った。
「良いよ…?」
友義は
言葉にはしなかったけど
嬉しそうにしたから
那智も
嬉しかった。
そして二人は
姿を消した。
※12話へ続く