適当に公園でも
ってことになって
二人は公園へと
ゆっくり歩いていた。
………………
沈黙が続く。
………………
しかし
しばらくして
友義から
申し訳なさそうに
会話が始まった。
「自分から誘っといて
ごめんなんだけど
…本当に
良いの?」
「…お母さんに
なんか聞かれたら
友義のせいに
するから平気♪」
「こんにゃろ(笑)」
笑って…
二人がじゃれあって
歩いていると
公園に着いた。
「ねえ…
よっちゃんは
今まで何してたの?」
「何してたのって(笑)
別に
…普通だったよ。」
(嘘つけ
グレちゃってたくせに)
那智は心の中で隠れて
つっこんだ。
「ふーん…。」
すると
友義は急に
何かに気付いたように
立ち上がり言った。
「ちょっと待ってて!」
「えっ!あ…」
5分…位?
那智は
一人ぼっちで
怖かったから
(もー!
何処いったんだよー…)
友義をちょっと
恨んだ。
「はいよっ♪」
「うおあっ!!」
「えっ…!?」
友義は
暖かい缶ジュースを
買ッてきてくれた。
そして後ろから
那智の頬に
缶ジュースをくっつけて
那智の驚く顔を
見ようとしたのだが
那智の驚いた
素の声に
逆に
驚かされたのだった。
それで那智は
変な声を出して
しまったことを
後悔し
すごく恥ずかしがった。
でも
友義は
そんなことじゃ
ちっとも
引かなかった。
だって
死んでしまうかも
しれないのに
那智を
捜してきたんだから。
「…あはははっ!
すげえー声(笑)」
那智は安心した。
「もー!(笑)
缶ジュースとか
めっちゃベタぢゃん!」
「ベタで上等!」
それから
二人は
たわいもない話で
一時間程
話し込んだ。
※13話へ続く