驚きの食卓

kozma  2006-11-06投稿
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先日リフォームを終えたばかりの叔母を訪ねた帰り、私達は別の叔母の家で晩御飯をごちになった。

叔母の家は、叔父が家計を管理してるため、食費一ヶ月6500円程で一家三人+来客のもてなしをしなくてはならない。

そんなお宅に私達母子三人+従姉家族三人+叔父と従妹の晩御飯は厳しい。

しかし、アイデアでカバーする叔母は凄い!
人参、じゃが芋、南瓜、里芋、玉ねぎ、大根、そして、柿の皮。

子供用には、ウインナーも いれる。ちなみに野菜は田舎から送られたもの。

柿の皮は、3日干して それを刻み煮込む。

野菜も殆ど分からないように煮込むので、何が入ってるのかは、叔母にしか分からない。
食後、叔母が子供達に質問する。

「この中には、何が入ってるでしょーか?」
みんな、人参、じゃが芋、ウインナーまでは答えるけど、他が分からない。

辛うじて、従姉の子供らが「かぼちゃと里芋!」と言って正解したけど。

まさか、柿の皮が入ってるなんて誰が思うだろう?

闇鍋ならぬ闇カレー、叔母よ!恐るべし。

叔母の凄い所は、視覚で美味しくさせる所。
自分で焼いた器に、畑で採れた小松菜のお浸し、クラッカーの杏子ジャム添え、パインを体裁よく盛る。

そして、仕上げに庭で摘んだ花を皿に乗せる。

花自体は食べれないが、叔母曰く、「目の食事」

今回は皿の上だが、いつもはお猪口のような器に水を少し入れて花を浮かせたりする。

不思議なもので、きれいなものを見ながらの食事はまた格別。

そんな叔母のテクに、いつも脱帽する。

我が家の食生活も、見習わなくてはと思う。
そうだ!冬休みにでも、泊まり込みで極意を習いに行こう。

月10万食費に消える我が家のエンゲル係数を下げなくては…。



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