新学期、クラスメートのほとんどが、一学期と同じ顔の色だ。真っ黒に日焼けした淳一と高橋は、少し浮いていた。
授業はスピードを増し、夏の日の余韻はすぐに消えていく。中間テストを終え、季節を感じる事なく、期末テストが終わる。
淳一は今学期も、学年で一位の成績を収めた。
もうすぐクリスマス。進学校とはいえ中学生。学校中が浮き足だっていた。
「淳一君 クリスマスイウ゛はどうするの?」
遠藤 美紀が話しかける。
日々勉強に励む生徒達を見て、せめてもの息抜きになればと、猪狩がクリスマスイウ゛にパーティーを提案していた。
遠藤 美紀は、淳一にもパーティーに参加して欲しかった。
桜の葉は すでに散った
つづく