白い森 6

福島 本康  2006-11-07投稿
閲覧数[328] 良い投票[0] 悪い投票[0]

12月24日は、淳一にとって特別な日だ。

終業式が終わり、クラスメートはクリスマスパーティー。今日はクリスマスイウ゛。高橋も例外ではなく参加するようだ。

二歳になったばかりの頃、弟は生まれた。小さい体に小さな頭、大きな目をした弟。
産婦人科の待ち合い室で、父親に甘えながら、弟の誕生を待っていた事を、淳一は鮮明に覚えている。

教室から出た。学校から十分ほど歩けば森がある。森の中を歩き続ければ、一年ぶりの再会。

桜の木は 淳一を待っていた

つづく



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 福島 本康 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]
オーガニックハーブで
女子力UP↑↑


▲ページトップ