『夢の国』? まわりを気にしながらコーヒーカップに指を通し 彼はタバコに火をつける 「実はあなたが投げたボールでまじないしてた ストライクなら彼女を追っかけようと 遠くに帰る彼女の後を」同じ賭けをしてたとは 一瞬うれしかった それ以上語らず聞かずで時間だけが過ぎる 年も違うのになぜか懐かしい匂い どこかで会ってるのかな いやいやそんな事あるわけない お互いの事語らず 飲み物がなくなる前にまた外にでた だんだんネオンが少なくなって人も少なくなっていた 大きな背中を前に ついて歩く私 仕草も背の高さもがホントあの人に似てた