「とても綺麗でしたね、龍一さん」「えぇ…」「どうかなさいましたか?龍一さん?」「二ノ宮の君。すみません。用を思い出したので失礼します。」「龍一さん!?」
龍一は紫音を探すのに神宮の中を走り回っていた…
「オイ!そこのボウズ!さっきから何、バタバタと走ってやがる?」警備員に呼び止められてしまった。
「盗みでもしたのか?」「いや、オレ…僕は、人を探して…」「どうしたの?」「紫音。いやこいつがさっきから走り回ってから、何かしたのかと」「この人は、私の知り合いよ怪しい人なんかじゃないわ」「そうなのか?すまねぇな、ボウズ」「あ、別に気にしませんから…」「そっか、じゃな紫音。」「バイバーイ!さて、私に会いたいなら神宮の人捕まえればいいのに」「あのな…君、唐突すぎるんだけど」「君!じゃないわ。紫音よ」「あ、ごめん」「でも、不思議。龍一とは夜しか会ってないし、ねぇ。今や…」「紫音!!」男がこっちにかけてきた。
「どうしたの?また酔っ払い?」「うん…よりにもよって舞殿で…」「もう…」