横山大輝 松本茜 佐野愛美
−−−始業式の朝−−−
『行ってきまぁーす!』そぅ言って茜は家を飛び出した。
念願の中塚高校のセーラー服を身に付けて,とても嬉しかった。茜の家カラ駅までは徒歩10分くらぃと近い距離。茜は7時35分に家を出て,7時50分に愛美と駅で待ち合わせをしてぃたが,走って駅まで向かったので40分に着いてしまった。汽車が到着するのは55分。
『早すぎたかな…』茜は息が上がっていた。でもなにか新鮮な気分だった。
茜は携帯を取り出し、時刻を確認した。それから持ち物を再確認した。
『よしっ。忘れ物なしッ☆それにしても寒いな〜』
そぅ言って駅の入り口の側でしゃがんだ。相変わらず人が来なぃヵラ不安になってくる。周りを見るのをやめて下を向くことにした。雪が融けて地面が顔を出している。茜はまた新鮮な気持ちになった。茜は、春が好きだカラ。
『ぁの…』
『ぇ?』茜は声を掛けられた。顔を上げると1人の男子が立っていた。他校の生徒らしく、知らない人だった。でも、どこか知っているょぅな…
『ぁの、ォレ奥井翼って言うんだケド…』
『もしかして…幼稚園一緒ぢゃなかった??』
『ゃっぱり??松本・・茜だっけ??』
『そぅです!!久しぶり…』
『だね!どこ高行くの?』
『中塚。そっちは?』
『俺も!一緒ぢゃん』
『偶然だねー!!』
『なんかぉ前・・痩せたな笑』
『はぁ?元カラ痩せてましたケド〜』2人は笑った。
幼稚園以来,8年ぶりに会話をした2人がたった1分間で打ち解けた。
2分遅刻して愛美がやってきた。茜は奥井と離れて愛美と話していた。
汽車が到着する頃,大輝は眞澄高校に行く友達と駅に着き,急いで汽車に乗った。それぞれが自分達の輝けるこの先の生活に胸をときめかせていた。