あたしは何故かあの日から沙知に気をつかうかのように俊を避けていた。
なんか変な感じ…。
『めぐ〜!!俺テスト死んだわ〜』
『…俊いつも授業中寝てるからぢゃん…』
そっけなく言った。
『めぐ最近、俺に冷たくな〜い?』
だよね、あたしもそお思った。
『あッ、相川〜!!めぐが冷たい〜(泣)』
あたしはビクッとした。
『俊クンがめぐ怒らしたんぢゃないのぉ〜?(笑)』
沙知はとても幸せそうに話していた。好きになるとこんなに幸せそうな顔するんだね。
この日の放課後、あたしは日直だったから、めんどーだけど、先生の手伝いをした。
『高橋!!もう遅いからいいぞ〜!!』
『はーい。しつれーしましたぁー!!』
疲れた〜!!!!!!ッてか、もう6時だし〜!!
そんなことを思いながら教室に行くと人影が見えた。
んッ!?沙知ぢゃん……。ッて、俊もいるし。
『…いいよ。』
……?俊?いいよッて何?
『えッ?ホントに付き合ってくれるの!?』
沙知の大きい声が聞こえた。
なんか複雑だった。まさか付き合うなんて思ってもみなかったから。
あたしはカバンを教室に置きっぱなしにして1人で家に帰った。