次の日の朝、あたしが教室に着いたときに俊はいた。
『お前さぁー、カバン置いてくとかバカでしょ!!』
『あー…普通に忘れてたぁ〜』
なるべくいつも通りに接した。
『めぐ〜おはよぉ〜』
沙知はまずあたしに言った。
『…俊もおはよぉ〜』
"俊"!?クンが抜けてる。
なんか、俊を取られた感じがした。
『めぐ〜、あたし俊と付き合ってるんだ。』
『そーなんだー!!びっくりだし!!いいですねぇ〜、ラブラブ〜♪』
あたしは無理矢理テンションを上げた。
沙知と俊はお似合いだよ。
3限の社会の時間、あたしは珍しく寝た。
すると、《コツコツ…》
俊があたしの肩を叩いてる。
何かと思えば、ノートの端っこを破って手紙が書いてあった。
開いてみると
【めぐは俺の友達だよな!!】
この一文だけ…。
あたしはプッと笑っちゃった。
【あたりまえぢゃん!!】
送り返した。
俊はホッとした顔をして笑った。
あたしも嬉しくなった。
このとき俊は大事な友達って確信した。