青い空。白い雲。なのに、荒れる海。カモメが微妙なユニゾンで鳴いている。Am♭だ。
昔ながらのマストの木船に乗り込む海賊の一団は、かなりあせりながら目的地を目指している。動力は原子力だからかなり速いが、ボディが古いので、ちょっと危なっかしい。
船長神谷たけしは、グラサンをくいっと上にあげる仕
草をしながら叫んだ。
「まだかっ。ゴミの島はまだなのかっ」
手下のパイレーツたちはおろおろするばかり。そら、こっちのセリフじゃい、親分しっかりしとくれよ。みなそれぞれが自分の忙しく自分の仕事に集中していた。