まわりを見渡せば一面真っ白な世界。そこに赤い綿玉と男がいる。とうとう赤い男は私の目の前までやってきた。小柄だが吸い込まれそうな瞳をもつ青年だった。 私はまるで金縛りにあったように動けなくなった。 「3分前だ、急ごう!」 男がそう言ってがちがちに固まっている私の手に触れたとたん、私の体は暖かく軽くなり、自由が利くようになった。 すると男はもう片方の手の指をぱちんと鳴らした。次の瞬間、私は足元から小さな赤い光の軍隊に攻められた。
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