西暦2129年11月…
水爆の嵐により、崩壊した地球上に唯一残された一つの家族。
デパ地下の15階を拠点として地上に出てきたものの…
見る物全てが、灰色の瓦礫の散乱であった。
デパ地下の倉庫の中から、ガイガー感知器、無電装着を出して、他の生きて居る仲間を探すべく、瓦礫の側に新たな拠点を作ったのだ。
ガイガー感知器は、幸いにも、人体にダメージを与える数値は出して居なかった。
黒い雨が10年間降り続き、西暦2139年男の子は14歳に成っていた。
8月、太陽が出始めた、上空から、一機の惑星間移動シャトルが上空を通過して行った。
歓喜の声を出して、手を振ったが、直ぐに見えなく成った。
しかし、確実に生存している、地球人が居るだ。
希望を持って、暗いデパ地下15階へと、救援信号機を探しに戻って行ったのだった。
更成る、希望を託して。