世の中にはさ、自分ではどうにもならない事ってのが多々あると思う。僕はそれを『運命』だと理解し、自らを納得させている。故に、「僕らは常に運命に束縛され、運命によって支配され、運命に従属している。」と、そう思う。
だからさ、だから、何が起こったってそれは運命だし、運命だと受け入れるべきだ。
そう。何があっても、だ。
「まったく！・・・もう、貴方は理解の出来ない頭の悪い人ね！！・・・簡単に言うわ。これが最後だからよく聞きなさい。」
目の前にいる女はそう言い、ため息を吐く。
そして。
「私は死神よ。そして貴方は三日後に死ぬ予定。っと、そう言いたいのだけれどこれでも分からない？」
そう・・・どんなに理不尽で不可解なことが起きても、それは運命なのだから。
「理解はしたようね。納得はしていないみたいだけど。・・・だから貴方に残された時間は後３日。たった３日なのだから精一杯生きなさいな。」
そう言い死神は微笑む。
・・・まったく、おかしな話だ。死神に精一杯生きろって言われるなんて。
昔、誰かが言っていたな。『神は死んだ』ってさ。
・・・この嘘つき野郎め。
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