「5週5日ですね。まだ小さいけれど、真ん中に見える白く写ってぃるのが赤ちゃんですよ。」
私はこの時、初めてアナタを見ました…
2?しかなぃ身長。まだ動いていなくて、タマゴみたぃな形。
凄く小さくて、実感は全然なかったけど、つわりや頭痛などがあって…アナタは懸命に生きていたんだね。
ママはそんなアナタをちゃんと見たよ。愛おしい、小さな小さな赤ちゃん。
願いが叶うなら、もぅ一度会いたい…抱きたい…
彼氏と一つになった日…
ぃつか愛する人との子供が欲しい、そぅ思っていた。今思えば、安易な自分だった。。
それから一ヶ月半後…気持ち悪い日が続いた。次に生理が来なくなって、「…？！」初めて気が付いた。
私たちはまだ学生で、お互いに子供を育てられる環境ではなかった。
「しょうがない…」そぅ自分に言い聞かせ、決断した。アナタとの別れを。。
小さい赤ちゃんだけど、大きな、凄く大きな、命でした。
手術はあっけなく終わって以前の普段の生活に戻った、私の心以外は…
アナタがいなくなって、何度泪を流しただろう。こんなに大切な命だったなんて、なんでもっと早く気付かなかったんだろう…
ゴメンね…
私たちの所に来てくれたのに。本当にゴメンなさぃ。
アナタがいなくなってから、ママとパパでアナタの名前を考えました。
“大貴”（だいき）
私たちの「大切」な子供。そして私の大好きなパパの名前から一文字とって、大貴。
いなぃ子供に名前を付けるのは意味なぃかもしれないけど、どうしても付けたかったの。
大貴は確かにママのお腹にいたし、一生心の中にぃるのに、名前が無いなんて嫌だったから。
大貴。アナタは未熟な私たちにたくさんの事を教えてくれたね。
ありがとう。
パパとママは大貴をずっと覚えてぃるよ。
愛する大貴…
大切な大貴…
もしも神様がぃるなら、将来私たちが家族になった時、大貴を授けて下さい…
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