はだかの王様

変人  2006-11-09投稿
閲覧数[282] 良い投票[0] 悪い投票[0]


ある国に王様がいました
王様は全てを持っていました

王様はいつも笑っていました
王様はいつも怒っていました
王様はいつも泣いていました

ある時王様は捨てました
王様は全て捨ててしまいました

王様はいつも俯いていました
王様はいつも暴れていました
王様はいつも眠っていました

いつしか王様は一人になっていました
王様は唯一の民になっていました

王様はいつも一人でした
王様はいつも二人でした
王様はいつも三人でした

何となく王様は戦争しました
王様は自分の国で戦争しました

王様はいつも争っていました
王様はいつも話していました
王様はいつも謝っていました

ある時王様が呟きました
王様は小さい小さい声で呟きました

つまらない

とうとう王様は死んでしまいました

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 変人 」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ