夜僕は必ず歯磨きをするときベランダに出て空を眺める。
楽しい日々などあっという間に過ぎる。
ベランダから寝室に行く僕。
時間はあえて見ない。僕は時間に惑わされたくないのだ。
僕の名前は翔太。
中学二年生になって十一ヶ月が過ぎようとしていた。
今年はまるで厄年だ。いじめにあい仲間がどんどん離れていってしまった。
でも、どんな時も支えになっていたのはクラスメートでもない一人の女の子だった。
メールのやりとりは昔からあったのだがいじめにあってからは毎日のように励ましてくれた。
僕はそんな彼女に次第に心を開いていくようになった。
それからだ、星を眺めて彼女の事を思うようになったのは。
ベタな話だかこれが本当の話なのだ。