あたしとあなたの宝物

羽柴 優香  2006-11-10投稿
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「行ってきまーす。」
あたしはいつも通り学校へ出かけて行った。羽柴優香、野木山高校2年生。
どこにでもいる、普通の高校生だ。

トンッ。
誰かがふと後ろから肩をたたいた。
「おっはよー☆」
親友の彩乃だ。
「おはよー」
二人はお互い腕を組んだ。
「ねえねえ!!最近はユウとはどーなの?」「なんも無いよー☆」
本当になにもない。だって何かあったら真っ先に彩に言うもん。

あたしはユウという彼氏は一応いるけれどお互いが友達感覚だから彼氏彼女のようなことはしない。
でも
あたしはそれで良い。だって楽しいから。はっきり言うと、今のままが良い。

ーーーーーでもーーーーーーーーーあたしから離れていかないで。
それだけ守ってくれればあとは何も文句は言わない。

「彩こそどうなの?何かあったんじゃな〜い?」
無意味に聞いてみた。実をいうと別に聞きたくなかった。
ただ…
聞かなきゃ悪いから。
それだけ。
毎日毎日こんな感じ。
つまらない。
授業なんてやってらんない。
いつも何人かで屋上にたむろして…
本当につまらない

「優!!」
ユウだ。
やっぱり走るの速い。
カッコいいなぁ。 そんな風にボーっとしてたらユウはもう目の前にいる。
「おはよっ」
「ユウ遅いよ☆」
そんなラブラブなあたしたちを見ていた彩乃はウィンクして走って行った。

ユウはあたしと同じクラスで髪型はなんとなく、小池哲平似だ。
いつも通りワックスで髪型をつくっている。
「優」
「ん?」
「大すき!!」
「もーバカっ」
楽しい。
超楽しい!!
でも
こんなに平和なあたしたちが次第にくずれていくなんて
思いもしなかった。

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