柔らかい髪の毛も、華奢な体も、細い腕も、すべてが愛しくてたまらない。
しばらくそのままでいると、マコが弱く背中を叩いた。
「苦しいよ・・・」
そう呟いて笑う。
少し力を緩めると、マコが顔を上げた。
その瞬間に唇を奪う。
「っふ・・・んん・・。」
激しく、深く、むさぼるようなキス。離れてはまた恋しくて口付ける。何度しても足りなくて、数えきれないほどキスを繰り返す。
「ア・・キラ・・」
途切れ途切れ聞こえた声にようやく唇を離す。
瞳をうるませ、息を乱したマコの顔を覗き込む様にして話す。
「マコが帰ってこなかったらどうしようって、すげぇ怖かった。」
「アキラ・・」
「危ない目にあってたらどうしようって。マジですげぇ・・・怖かった。」
自分でも驚くほどまっすぐな本音。
どこまでも本気で嘘のない言葉。
マコの瞳から涙が溢れた。
「アキラ・・心配かけてごめんね。大丈夫だよ。絶対帰るから。だって・・・私の家はここだもん。」
そう呟いて俺の胸に顔を埋めるマコは耳まで真っ赤で、背中に回された手は微かに震えている。
包み込むように抱き締めると力を抜いて身を委ねる愛しい人。