毎日決まって８時頃に家のガレージの中を我が物顔で歩いて行く猫、それがジョージである。ジョージははっきり言ってかわいくない。自分より小さい猫や犬にしか喧嘩を売らない。愛想なんてかけらもない、
そもそも人間なんて眼中にない。
それがジョージだ。ジョージと言う名前は私がかってに呼んでいるだけだが彼はもちろん自分をジョージとは思っていないだろう。
大学が休みの日、私はガレージのいすに座って日向ぼっこをしていた。そこへジョージがやってきた。「おはようジョージ」一応あいさつをする彼は私をばかにしたような目で見た。そしてめずらしくいすのそばに座って日向ぼっこを始めた。私はコーヒーを入れて飲んでいた、するとジョージが物欲しそうな顔でこっちを見ている。「そうだな！お客さんにお茶も出さないなんてひどい家だな」私が彼にそう言うとかれは「まったくだ」と言う顔をする。「ちょっと待ってて下さいね」そう言って私は牛乳を注いでジョージに出してやった。彼はそれをゆっくりゆっくり飲んだ。そしてかえろうとしたその時彼はこちらをむいて私に仏頂面を見せた。お礼のつもりなのだろうか？私は笑顔で彼に手を振った。翌朝、にわに猫のふんが落ちていた。そしてジョージの後ろ姿。まったくひどいお礼くれたものだよ、私は溜め息を着く
今日もジョージは我が物顔で我が家のガレージをあるく。
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