レジェンド・オブ・テラ ?

 2006-11-11投稿
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眠い…
どこにでもいるような高校生である俺、相原 光平17才にとって、数学とは苦痛でしかない。こうして眠りに落ちるのもそう珍しいことではない。
しかし今日の眠気はいつもと少し違う…眠くなるたび映像…の様なものが見える…しかも何故だかそこに出てくる「世界」の事を知っているような…クソッ何なんだこの感覚…意識が薄れる…次第に「映像」は鮮明に、現実は薄くなっていく…「ガタン」俺は机の上に崩れ落ちた。「おい、光平!」友達が俺を呼ぶ声が聞こえた…ような…気が……し…‥



‥……気が遠くなるほど広い、島影も雲もない海と空。その間を一機の飛行機が横切っている。

操縦席には精悍な顔つきをした一人の男が座っている。歳は20くらいだろうか。

テチス海。これがこの洋の名だ。この「世界」―地球と同じような惑星、この「世界」の住人は『テラ』と呼ぶ―その最大の大洋だ。
遥か東にはラポネア、東にはユラシスの大陸がある。だが、2つの陸地を行き来するにはテチスの裏側の洋、マレノス海を渡った方が遥かに近いため、テチスに浮かぶ僅にある島に向かう物以外は船も飛行機も滅多に通らない。



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