あかねは某県立高校の高校1年生。今日は入学式である。
山の中にある1学年10人あまりの小さな学校で育ったあかねにとって学校に何百人もの人がいるというのは初めてで、不安と期待が入り混じり複雑な心境だった。
体育館前の扉に張られているクラス表をみてみるとなんと翔子と同じクラスだった。
私も翔子も両親が離婚しており、小学生の時に転校してきたことなど共通な部分が多くとても仲がよかった。
入学式での校長などの退屈な話が終わり翔子と2人でクラスに入ってみるとそこにはたくさんの人がいた。あかねはもともと人見知りをするタイプであったがそれ以上に予想していたよりも人が多く感じられ動揺しとけこめずにいた。
一方翔子はとても明るいタイプでもう友達を作っているようだ。