雪が降る季節
君を思い出す
月はあの時のまま
まだ欠けているんだよ?
ねぇ、まだすねてるの?
早く出ておいでよ
隠れてないで
お願いだ
そしたらもう僕は泣かずに済むだろう?
明日には月が満ちてるだろうか
明日には月が満ちてるだろうか
明日には雪は雨に代わるだろうか?
僕は大きな過ちを1つこの月に話そうと思います。
僕は君に嘘をつきました。
君を試したくて。
「好きな人ができた」
もし君が僕をハナシタクナイと言ったら君をずっと抱き締めるつもりでした。
今考えれば本当に低レベルな‘賭’でした。
君は何も言わずこの場所を立ち去ったんです。
僕は何故か酷く怒りました。
その夜かかってきた彼女の電話を取ろうとはしませんでした。
学校でも見向きもしませんでした。
そのうち彼女は学校にこなくなってきました。
いじめも何もありませんでした。
しかし初雪が降る日君は学校に現れました。
一時間目の途中で彼女は保健室に行くと言って席を立ちました。
しばらくして雪が降りだし、クラスの皆は外の雪が積もる様子を見ていました。
僕もぼーと外を眺めていました。
まさか君が落ちてくるなんて思いもせずに。