「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」息が乱れる。
「あれから、30分いや40分はたったかな?」 俺は動けない、さっきから足下に何かいる。わからないが確かに何かいる。指先から体全域に伝わるこの感覚何なのだろうか。意識だけの状態をこのまま続けてしまうのだろうか‐
「冗談じゃない・・でもどうしようもないどうしたらいいのだろうか!」刻々と時間が過ぎていく、[カチ・・カチ・・カチ・・]時計が時を刻んでいる。うるさく耳障りの一つだ、次第に音が大きくなる。
「なんだ・・えっまじかよ・・・」足下にいた何か重いものが、太股から、腹へ・・そして・・ [グググッッ・・・]
「苦しい...息苦しい...首がぁぁ..」胸元まで来た何かは、無防備な俺の胸元、体全体にずうずうしく乗り、首を絞め始めた。
「何なのこれ・・うっっ・・苦しい・・」 必死な俺は、抵抗しようと試みたが、何もできず無防備のままで、苦しくなるばかりでできやしない、 [グググッッ・・・]どんどん勢いが増し首を絞め始める。
「ダメだぁぁ・・もう・・もたない・・」
その時、[バタン!!]
「親父・・お袋・・助けてくれ・・」必死に抵抗する。下の階段から、誰か上がってきている。
「誰もいないのぉ〜?あの子上かしら、全く・・」
「あの声・・お袋・・」
「ヤバい・・意識が遠のきそうだ・・」[ギイッ・・ギィッ・・]床が軋む‐
[ギィッ・・ギィッ・・]俺の部屋の前に止まり。
「ねぇ・・居るんでしょ?ねぇーてば?」ロックをしながら話しかける母親。
「声が・・出ない・・もう」 フッと目を微かに開ける。怖さより苦痛が凌駕する。
[ガチャッ・・ギィッ―‐ツ・・」
母親は部屋のドワを開ける。
「何?寝てんのなら少しは起き・な!?」
母は、俺の異変に、きずく―