「…また犯人の特徴はわかっておらず、捜査は難航しております。」
深夜、一人暮らしの少年がぼーっと見つめるブラウン管からは、いつもと同じようなニュースが流れていた。
ニュース。その大半が死亡者または犠牲者が出た、決して現実身がないもの。
そう少年はとらえていた。
気付くてテレビを付けたまま少年は眠っていた。
「朝よ〜降りてきて〜!」
一回から母の声がする。寝ぐせを付けたまま眠い表情で少年は階段を降りた。
「おはよう、顔洗ってきなさい。」
朝から機嫌のいい母に促されながら少年は顔を洗い、テーブルに向かいいつものイスへ座った。
「…昨日から続けられているK市で起きた殺人事件ですが、いまだこれといった情報もなく、捜査は暗礁に乗り上げております。え〜また有力な情報が入り次第お伝えします。現場からは以上です。」
またか…
少年は思った。
少年は険しい表情で伝えるアナウンサーのその表情は、どこか嘘っぽく感じた。
朝食を食べ終わると少年は学校へいく支度をしに部屋に戻った。
パジャマから制服に着替え、準備をしている途中少年はベットの上の携帯を取ろうとベットにダイブした。
朝日が当たっていた布団が暖かい。
少年は夜更かししたせいかそのまま寝てしまった。
目が覚めると午後一時を回っていた。
遅刻したことがわかると、少年はベットからおり、パジャマに着替えてテレビを付けた。
「そう…この一連の犯行、犯人はあなただ!!」
テレビでは推理ドラマがやっていた。
つまらない、現実身を感じれない。
少年はこういった類のドラマが嫌いだった。
チャンネルをパチパチ変えながら最終的に落ち着いたのはニュースだった。
「今回の事件、かつてない程の証拠品があるにも関わらず、全く先が見えません。」
ほら、現実はそうだろ
少年はそう思った。
「え〜また今回の事件の犯人と名乗る男から、各報道局に向けられて、挑戦状のようなものがFAXで送られてきています。」
少年は顔を画面に近付けた。
「え〜こちらです。」
リポーターがそう言うと画面に犯人から送られてきた挑戦状が映し出された。