【日本のバカな警察どもへ。
コンカイのK市のサツジンジケンのハンニンはオレだ。
オレをツカマエルコトはオマエたちにはムリだ。
アキラメテ、オトナシクしていろ。バカな日本の警察なのだから。
大獄 魔鬼人】
ふ〜ん少年はこの挑戦状に、興味を示した。
決して犯人を見つけてやるなどといった、正義感ではない。
むしろ自分の犯した犯罪を毎日テレビで報道され、自分の書いた文がテレビに写っているのを犯人は何を思いながらみているのか。
そう思ったのだ。
少年は頭は良かった。
学校でも常に成績上位、勉強しなくてもできるいわゆる天才型だ。
今日学校を休んだところであまり問題はないのだ。
少年はテレビを消し、ぼーっとベットに寝そべっているといつの間にか寝てしまった。
夕方、夕日が沈みかけた頃、少年の母は家についた。
玄関のドアを開けると、少年の靴があることに気付いた。
「いつもより帰ってくるのはやいわね…」
母はそう思うと少年の部屋へ行った。
コンコン、コンコン…
少年からの返事はない。
ゆっくり少年の部屋のドアを開けると、少し汗ばんだおでこをポリポリかきながら、少年が安らかに寝ていた。
「ちょっと、ちょっと!あんた今日学校行ったの?!」
母の大きな声に起こされた少年は、まだ眠いのか母に背中を向け、母の反対側をみたまま寝た。
「あんたいい加減にしなさいよ、前も休んだじゃない!」
ガミガミいう母とは対照的に少年はスースーっと気持ち良さそうに寝ている。
「もう勝手にしなさいよ。あとで卒業できません、って泣きついてきても知らないからね!」
少年は、母がお怒りではあったが、いつもは何十分と続く説教がほんの二言三言で終わったことにびっくりした。
けどまた寝た。
夜、10時過ぎ少年は目を覚ました。
お腹が減っていたので一階へと降りて行った。
どうやら夕飯を抜きにされたらしい。
一階へ降りキッチンの電気をつけると、
明日はちゃんといきなさいよ。
とかかれたメモとコロッケが置いてあった。
少年が大好きなコロッケは小さい時に母とよく作ったものだ。
少年はそれをペロリと食べ、水をコップに次飲み始めた。
少年がちょうど飲み干したぐらいだろうか。
ガチャ
玄関の開く音がした。