焼肉屋で聞き慣れた声がした もう何年も聞いていない声 体は焼肉の匂いに必死でついていこうとしている でも目線だけはその声を追っていた 頭に体中の血液が集まり紅潮した ジュージュジュジュー 肉が焼ける こんなにも魅力的な肉を前に 閉じていた鉄の扉は簡単に壊れた 美味しい肉なのにわからない ずっと忘れてなかったんだ ずっと好きだったんだ 涙が鉄板におちてジューって音をたてていた
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