「うっせ〜なっ!!」
「18にもなって彼女の1人もいないくせに偉そうな事言うんじゃないよっ!!」
「・・彼女の1人ぐらいいるっつぅのっ!!」
偽り彼女
「お前そんな事言ったん!??」
「・・・・」
良(マコト)は椅子の上に膝を抱えながら座り、下を向きながら黙って小さく頷いた。
「あほちゃう」
「分かってます」
良の隣の椅子に座り呆れながら友達の健太(ケンタ)は笑た。
「お前彼女いんの??」
「いると思ってんの??」
「いないよな!!」
健太は他人事のように笑いながら良の頭を叩いた。
「まじやべぇ〜」
「・・で??おばちゃんは何て??」
「12月24日に連れて来いやと」
「クリスマス&お前の誕生日とは考えたな♪」
良は下を向き大きく溜め息をついた。
「・・はぁ。後1週間も無いのにどぅせぇ〜言うねん」
「誰かに頼んだら??」
「誰に!!学校の女ともろくに喋らん俺が誰に頼むねん!!」
「1人おるやん」
健太の言葉を聞いて良は椅子から立ち上がった。
「・・・あぁ!!おった!!」
「しゃあないし今日の夜呼んどくし自分で頼めよっ!!」
「分かってるって♪」
学校が終ると良と健太はいつものように地元の友達や仲の良い友達と公園にたまっていた。
「良来たっ!!」
健太が良の肩を叩き公園の入り口を指差した。
公園の入り口には1人の女の子が立っていた。
「麻里子(マリコ)!!」