「!!」
牙竜は気配を感じすばやく左に動く。
ドスッ!
上から棍棒が来て、地面を叩き割る。
「えっ・・・・」
見上げると、一つ目の巨人が牙竜を見下ろしている。
牙竜は蘇生者へかけよる。
執念の剣を構えながら、
「何だよあいつ!!」
と蘇生者に問う。
―あれは「巨人族」の中では低級レベルの
「マウンテン」という種類だな・・・・
「何、ボーッとしてんだ!戦うぞ!!」
―戦う?何を言っている・・・俺はお前の
味方ではない。
蘇生者は無表情で言う。
「何言ってんだ!!じゃあ何故俺にこの剣を
渡した!!それに海を生き返らせる事は!」
―そうだな・・・・それじゃあ「復讐」と
いう道を完走すれば海とやらを生き返して
やろう・・・
蘇生者は少し笑った。しかし、それは残酷で
冷酷な笑いだった。
牙竜は、
「・・・分かった。絶対だぞ。」
と言い、返答を待たずに、マウンテンの懐に
走っていく。
「・・・恨みは無いが・・・消えてもらう!」
牙竜はマウンテンの腹を切り裂く。
ザクっ!!
「グォォォォ!!」
「ちっ・・・」
ドスン!!
マウンテンが怒り狂い出した。
しかし、牙竜は冷静だ。
「消えろ・・・」
執念の剣を構える。
そして大きくジャンプ。
「存在が・・・憎いっ!!」
執念の剣が閃く。
ザクッ!!
執念の剣がマウンテンの頭を叩き切った。
続