振り返ると、あの日出会った場所がよみがえってくる。 恋愛をする自信をなくした私が、1人の男性に魅かれた、いつも穏やかな微笑みで私に元気くれていた…
23の夏に大きな失恋をした。同じように不器用で、でもお互い強くなりたくて変わりたい気持ちを誰よりも理解しあって付き合いだした…
「美優と俺は合わないよ、お前は俺に合してばっかりだろ」そんな小さなセリフで終わった。
私は小さな頃から、自分に仮面つけて生きてきた、それはいつ付けたのかさえ分らなくなっていた…彼となら未来が見えるような気がしたのに、素の私で向き合うのが怖かった。 隆と別れ話を、しながら泣いて縋れない自分がいた!
「山本さん、仕事頑張ってみないか…スキルを延ばしてみないか、学校出て仕事に力いれてみないか」 私は上司の言葉に一瞬ポカンとしていて何も答えれなかった。
卒業してすぐに勤めた会社で毎日、普通に過してきた…仕事に生きるほど腰をいれてきたわけではなかった! でも上司の言葉に何もない私は、今頑張るしかないと思えた。 24の夏、学校が始まった…