近辺警護?※少しグロいです

森田  2006-11-13投稿
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之秀『オトモダチノ心配よりヨォ、自分のシンパイしたらどうだ?』


え?


全身が心臓になってしまったような鼓動。


博一『…之秀兄さん…そりゃ…』


俺も殺されちゃうってこと?


身動き一つ取れない。

体が硬直してしまい、動いてくれない。


え?なんで?


之秀兄さんは石倉家に恨みがあるだけ…俺や貴博が殺される道理なんてないだろ…?


之秀『博一…オマエ、なんでイシクラんとこのクソ娘と一緒にインダヨ?ナカイイのか?』


地に伏せていた頭をゆっくりあげ、之秀兄さんを見上げる。


破れたマスクから之秀兄さんの目が見えた。

大きく見開かれ、ギラギラと血走り、血管が浮いてみえた。


之秀『お前もアイツと同類だ。博一』


ボチュッ


ヘドロの中に勢い良く腕を突っ込んだような音が聞こえた。


それと同時に、右目の視界が赤く染まった。

左目の視界がチカチカして良く見えない。

博一『あ、あれ?』


何が…起こったんだ?


右目が痛い。


右目と言うより…その奥、頭の中かな…?


痛みが増してゆく。


たまらず手で右目を拭おうとした。


ん?なんか堅い…木だろうか?それが目に刺さってる…。


え?刺さってるって……!


博一『…あ、あぁぁぁぁ!!』


右目に木刀が刺さっている!


痛い痛い痛い。


頭の中にはそれしかなかった。


之秀『ひゅぅー!イタソウダネェヒァハハァハァヒャ!!』


之秀『サキッポしかハイらねぇな…キリガワリィ!中途半端ハ嫌いナンデネ!押し込んでやるかぁ!』


博一『あがぁぁ!あぁぁ!』


之秀『安心シロォ、すぐラクニなるさ!多分』


痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!


之秀『セーのっ!』


目の前が赤黒くなった。


同時に何が砕ける音がして


自分の顔から聞こえた音だと気付きながらも、博一にはどうすることも出来なかった。



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