良がベンチに1人座っていると遠くから健太が歩いて来て周りを見渡した。
「あれ??麻里子もう帰りよったん??」
「おお」
「んで麻里子いぃって??」
「OKやって!!」
良は指でOKサインを作りながら言った。
「ふぅ〜ん。あっ!!俺先に帰るわっ!!」
「用事け??」
「ちょっと麻里子に話しあったしアイツの家寄ってから帰る」
「おお分かった!!お前明日学校来んの??」
「分からんしまた連絡するわ」
「おお」
健太は良に手を振り先に帰って行った。
良は暫く友達と遊び家へと帰った。
「ただいま〜」
「おかえり」
良が帰ると母が出てきて良を手招きした。
良はリビングへと行きソファーに座りテレビのチャンネルを変えた。
「んで、何??」
「本当の事言うなら今のうちやで??」
母は良の顔を見ながらニコニコして言った。
「彼女の話し??」
「それしかないやろ!!」
良はテレビを消すと勝ち誇った顔で母を見ながら立ち上がった。
「24日に来よるし家の中掃除しとけよ」
良は母の肩を軽く叩きニコニコしながらリビングを出てすぐにある階段を上り、2階にある自分の部屋へと向かった。
部屋へ入るとベットの上にダイブして携帯を開いた。
ディスプレイを見ると健太からのメールが来ていた。
「明後日から冬休みやのに健太来うへんのか。なら俺もやめとこ・・」
学校は冬休みへと入り、12月24日クリスマスイブはすぐにやってきた。
12月24日
「もしもし麻里子??今から公園来てや!!向かいに行くし!!うん・・うん・・おお分かった!!じゃあ公園来いよ〜!!」
良は携帯を閉じると上着を来てマフラーを首に巻き、手袋をはめ家を出た。
雪は降っていないが、外の気温はかなり低く、良マフラーな顔を埋めながら近くの公園へと歩いて行った。
公園へつき公園の中を覗くと、白のトレンチに赤いマフラーをした麻里子がベンチに座っていた。
「・・麻里子っ!!」
「!!」
麻里子は驚き顔を上げると笑顔で振り向いた。