家に帰り着く。
[ガァシャン]玄関を開けるや歪な空気が漂う。
家の中は暗い‐
「何してんのよ!早く電気をつけなさい」 俺は母の不機嫌な態度を見て、腹が立った。
「わかったよ」
[パチ‐]俺はドワの横にある電気のスイッチを押すと2階に上った。下の方から母が叫んでいる。 「ねっ?お腹すいたでしょ?今からご飯作るから、少ししたら下りてらっしゃい」母は叫んでいる。
「ったく..うるせぇな」 俺はガミガミ言う母が嫌いだ!!俺は今緊張と苛々(イライラ)と恐怖が谺(コダマ)していたからだ。2階に上がり息を整える。「フゥー」俺はポケットに入れていた御札とお守りの内お守りを首に付けた。
ゆっくりと前進する。
[ギィッギィッギィッギィッギィッ‐]
ゾクッ‐いきなりまた全身に鳥肌が立った。
後ろを振り替える。誰も居ないし闇が不気味に漂っているだけだ。 再びドワの方を向き直ると、
俺の部屋に入っていく何かがいた。
「・・・・」全身が固まる。俺は、自分の部屋に向かって早歩きし始めた。
[ギィッギィッギィッギィッギィッ―]
床が不気味に音をたてる。
「はぁ・はぁ・・ ]額から汗が垂れる。
[ツゥー‐]右手で汗を拭き取る。
[ゴシゴシ]
俺は部屋の前でドワの取手を触る。
心臓が高鳴る。
[トクン・・トクン・・トクン・・トクン・・]
「はぁ・・はぁ・・はぁ・はぁ・・]息が乱れるが‐胸を押さえ大きく‐
「スゥゥーッハァ‐」
ドワの取手に手をつけ 静かにドワを開けた。