曇り空でも

いず  2006-11-14投稿
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今日も朝から風俗で身体を売ってお金を稼いだ。
お客は朝も早くから平気な顔をして、私達を買っていく。お店では商品だから…汚れた世界が私を今日も包み込む。
ブテイックだから本番好意はゼロ。
だから…このお店に決めたんだ。
プライドも高く、気の強い私が、風俗を選んだ理由は…16才にして車の事故で、脳を挫傷し植物状態になった弟と、父を失った後も、私達を一生懸命に育ててくれた母との生活の為…。
弟の看病疲れを隠し、いつも健気に働いている母に、私も少しだけでも協力したかった。でもそんな母にも嘘をついて私は風俗嬢として働いています。期限も無い…虚しい生活を繰り返す。
今日見上げた空は曇り空だった。私の心がまるで空に反射しているようだ。
きっと同じようにくすんだ空を見上げて、涙を拭う人達がいるかもしれない。
今は自分を見失わず、家族の事だけを想い頑張ってみよう。
大切な家族の為…いつか実を結ぶ事を信じて。


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