二人はとてつもなく長いスライダーを滑り続けていた。下には、毛布が積んであったため、怪我せずに地下に行けたの。でも夏とはいえ、地下は冷え込んでいた。『寒い』と、ツキが言ったその時、誰かがいるのに気付いた。それは男の人だった。調度、20歳くらいの。そいつは、いきなりツキにはなしかけてきた。
『よぉ。大変そうだな』
最初、何を言い出すんだ と思ったけど、おかしい人ではなさそうだっから、ツキは答えた。
『はい。あなたはここで何をしてるの?』
チィは、かなり「コイツやばいんじゃいの?」みたいな目でみている。すると男は、
『お前らを待ってたんだ。』っていいだした。
………は?おかしい。なんだこの人!初対面なのに、まってたって?ていうかキモいぞ!
ツキはそいつの一言で、より一層警戒した。そして、“どっか行けオーラ”を放ち続けた。けど変なそいつは、ずっとずっとそこから動こうとせず、また話しかけて来た。
『えっと、矢吹 七月だよな?』
!!!!!!!えぇっ??!!
『に兄ちゃん誰?オレは知らないんだけど…』
ツキは、落ち込んでいるところに、なんか怪しいのが来たから、少しむかついた。
『オレはシゲ。隣町の町の長だ。お前らを迎えに来たのさ。』