惑星タマナシ
近辺の惑星と異なり一切の戦力を放棄している友好的な惑星である。
南方エバラク
惑星タマナシの首都カワサキ町に住む貧乏大学生である。
まあ説明はこの辺にして彼の生活を覗いてみようではないか。
「わっ!」
頭をおもいっきり机にぶつけた。
クラス一同の笑みを含んだ目線を独り占めする。「いたたた、またやっちゃったよ」
今日はこれで何回目だ?とてつもなく眠い
「みなみかたぁ」豚の鳴き声のような声がする。隣の席の山下である
「おまえの机さぁ。いっそのことクッションみたいに柔らかくしたらぁ」豚が鳴く
「ご忠告ありがとう、今日はマジで眠いんだよ」豚は俺の話を聞き流してポケットをなにやら探っている。
エさの時間か?
いや、違う。なにかのチケットか?
「へへへ、これなーんだ?」
「どうせポルノ映画のタダ券だろ」
豚はポルノが好きなのだ「ぶぶー、違うよーん」まさに豚が豚になる瞬間である。
「じゃあなんだよ」
「聞いて驚くなよ」
豚は満面の笑みで答えた「宇宙旅行の切符なんだぜ」
豚の手に握られた二枚のチケット
豚が神に見えた。
つつぐ