僕は庭にあった不思議な穴に落ちて、そこには門…ってか扉?と変な生きものがいた
その生きものは鼻がでかくて、棍棒を持っている
どこかで見たことあるやつだなぁ…
「ダレ?」
思わず声に出てしまった。そしてゆっくりと起き上がって近づいてみた
彼はそこで初めて気付いたようで、眼を見開いて、背中から大きな本をとりだした
「人間とはめずらしい!何故来たのかね?」
嬉しそうに話し掛けてきたのだが、言っていることがわからない
おもわず「えっ?」と言ってしまった
だが、逆に彼のほうが驚いていた
「何も知らないでここに来たのか!?何故来れた?」
息を荒げながら彼が大声をだした。こっちはわけがわからないので淡々と
「庭に穴が空いてて、落ちたらここについたんだけど…なんで?」
と、答えた
「まさか君は…」
彼はそういうと本の色のかわっているページを開き、語りはじめた
「君は長谷久幸。現在中学二年で、部活は入っていない。趣味は家で一人で過ごすこと…これで合っているかい?」
「何で知ってるの…?」
彼は答えた
「私はゴブリン。時の住人だ。君は選ばれたのだ」
…これは夢か?