「龍華さん!」
龍華がドアを開けると、そこには啓吾と怜がいた。
「2人とも大じょ・・・」
「龍華!」
龍華は膝を地面についた。秀たちと戦ったときの傷が痛んだようだ。すると、藻は龍華のブレスレットのボタンを押した。
「何するんだ藻!」
龍華は藻を睨んだ。藻は自分のブレスレットのボタンも押した。
「龍華、そんな状態でキミを戦わせるわけにはいかない」
「俺は戦える!」
「龍華・・・」
啓吾は小さい声で言った。
「俺達に任せてくれよ」
「でも!」
「大丈夫です」
2人の言葉を聞いて、龍華はフッと笑って言った。
「勝たねぇとしょちしねぇぞ」
「分かってるよ」
「頼んだよ。2人とも」
「はい」
怜が笑顔でそぅ答えたとき、龍華と藻は消えていった。そして、啓吾と怜は後ろを向いた。そのずっと先には晶がいる別荘がある。2人は、別荘を睨んで走り出した。