【明日に早くなんないかな??沙紀は部活何部にはいるの??オレはバスケ部にはいるよ!!】
尚樹は中学校のとき県のMVPに選ばれた選手だった。沙紀も女子バスケット部をやってたから、実は尚樹のことを知っていたのだった。
沙紀は返信をした。
【尚樹君バスケ部にはいるの??私はまだ決めてはないけどはいるとしたら女子バスかな?】
尚樹はうれしいのが伝わってくるようなメールを沙紀に送った。
【まじで!?一緒にバスケやろうよ!!明日学校に行ったらその話について語ろう!!おやすみ沙紀】
【おやすみなさい尚樹君】
次の日、まるで沙紀が学校に来るのを待っていたかのようなタイミングで尚樹が友達と話をしながら沙紀のほうへ歩いてきた。
「おはよ!!沙紀!!」
尚樹のテンションの高さは朝とは思えない。
「おはよう」
沙紀はそれしか言わない。どちらかといえば、それしか言えないのかもしれない。
尚樹に対して友達がツッコム。 「尚樹もうそんなかわいい娘みつけたの??オレには紹介してくんないの??」
尚樹がボケだとすると、この友達はツッコみか。尚樹がすかさず、
「友達の萩原拓哉」
「ってオレの紹介かよ!!この娘を紹介してって言ったつもりだったんだけど…」
拓哉がツッコム。