「ねぇかくれんぼしない!?」
「いいよ〜!!」
「えー子供じゃあるまいしー」『私はどっちでも』
懐かしい高校時代の友達、美貴、佳奈、綾香と久しぶりに会って、お酒を飲んでいたのもあり酔ったノリで私達はかくれんぼをする事になったのだった。
「あ…これ知ってる?」
綾香が地面に""ナ化ウ世シ煮レ度""と書き、たずねる。
[…??…。]
『何それ?』
「知ってる!」
「知ってる〜」
美貴、佳奈は知ってるいる様だ。
「じゃーそれね!絶対捕まっちゃ駄目だからねー!」
綾香は笑いながら走って行った。
続けて美貴、佳奈も走って行った。
『ちょっとー!?何それ〜ルールは?』
仕方なく私も慌ててみんなを追った。
もうみんなさっさと隠れたみたいで姿は無い。
[…私も隠れなきゃ…。]
ふと目についた草むらの中に入りしゃがみこんだ。
[それにしても鬼も決めずに隠れて…。みんな酔い過ぎてるのかな…。困ったなぁ…。]
隠れて5分程たった頃、
「キャーー!!」
美貴の声だ!
私は草むらから少し顔を出して声がする方に目をやった。
[んー…?綾香が美貴を捕まえてる?綾香が鬼なのか。さては後私と、佳奈だね!]
それから10分20分しても誰も探しにこない。
私はもう待ちくたびれてしまい草むらから出た。トボトボ歩きかくれんぼを始めた場所へ戻った。
するとそこには佳奈がいた。
「佳奈〜!………佳奈」
何があったのか佳奈がガクガク震えている。佳奈が指で指す方を見ると血だらけで倒れている綾香と美貴がいた。
全身に鳥肌がザァッッと立った。
地面をはいまわる様に倒れている美貴と美貴の服を強くつかんだまま倒れている綾香…。
いったい何があったのだろうか…。
佳奈が泣き崩れた。
「あぁ〜〜…う"ぅー…っ…アイツが来たんだ…ただの噂話じゃなかったの!!!!????ねぇ!!!!ねぇ!!!!」
私の服をつかみ泣きじゃくる佳奈。
「もう駄目だ…来るよ…」
佳奈はそう言ってドサッと膝まずきうつろな目をしている。
私は何が何だか頭が混乱して佳奈に問掛けた。
『何なのよ!!!!???何が来るっていうの!!???佳奈!!??佳奈!!??』
ペタッ…ペタッ…
私はゆっくりと振り返った…。