「あたしって色っぽくない?」
「そんな事ないさ」
そんな会話がとんでいる。私の名前はしってほしくないの。この話は一人の少女の悲しいお話――…。
きっかけはある交通事故によって致命傷を受けてしまった。
奇跡的にも、意識は取り戻したが、寿命が1年ぐらいしかない。
少女の1年間の恋を見守ってくれ。
「あたしと付き合ってくれる?」
ある夏に、屋上に呼ばれた僕は、 いきなりな事なので言葉が出なかった。
「い、いきなり言われても」
「返事はいつでもいいから」
「あのさぁ」
「じゃあね」
なんて話を聞かない子だ!
「聞いちゃった!」
「うわっ!」
うしろには友達がいたどうやら聞いてたようだ。
「朝から暑い所で熱い告白ですねー」
「コイツ、いつのまにもてまくりなヤツにっ!」
「やめろ」
あ、名前聞いてなかった。
「で、返事はいつ?」「俺らも見守って行きます!」
「やめろ!」
昼休み
あ、あの子だ!
「おい」
「なーに?」
えっと……。
「付き合ってくれる?かな?」
しばらく間があいた。「いいよ!」
嬉しい!っていう顔をして返事は返ってきた「とりあえず1年間はよろしくねー」
「えっ?なんで1年間?」
「別れるか分からないのにずーっとよろしくなんて言って別れたらヘンだし、いやだからね」
「なるほど……」
納得。
「じゃあね!今度遊ぼう!」
「どこに?」
「山」
や、山?
「夏って言ったら山でしょう!」
「海にしろ!」
僕は抗議した。
「だめ。絶対山だから!どこの山か考えてねーバーイ!」
どこの山って……。
まずいな…。ヤバイぞ今度の休みまでに決まるかな……?
続く