南方は昔から女運がものすごく悪かった。
初めて彼女ができたのは中学二年生のときだったのだが、そのときの彼女に五股をかけられて以来彼の女運は著しく低下してしまった。
彼は女にそこそこもてる顔だったし、流行りのロックバンドも組んでいたことも相乗効果になっていた。
しかし付き合った女は。いつの間にか金をだまし取ったり、何股もかけているような女ばかりだった。
しかしミユキは違う
今までの女とは何もかもが違っていてすべてが完璧な女なのだ。南方は彼女をすごく信じている。
困ったな…ミユキが俺の家にいきなり来るなんて信じられない。南方は普段大人しい彼女がとらないような行動に驚き、一方では喜んでいた。
「ねぇ、エバラクくんのお部屋見たいなぁ」
ミユキは小さな声で恥ずかしそうに笑っていう
「い、いいよ」
南方は明らかに顔がひきつっている。
階段を上がる
彼女を部屋に待たせて台所からお菓子を持っていく
しばらく他愛もない話をしたあと彼女は部屋にある「宇宙旅行」の荷物に目をやる。
ミユキには三日前にその事を話していた。
ミユキはオレンジジュースを一口飲んで言った
「エバラクくんもうすぐ宇宙にいっちゃうね」
シンとなる