ぼくとキミの間には氷のような物があるんだと思う
とても大きくて触るとひんやり冷たいんだ
ぼくらはそいつのおかげでいつもお互いの姿さえもぼやけているんだよ
君はすぐ近くにいるのにとても遠くに感じるんだ
いつからだろう
前はこんな物なかったのに
きっと何かがぼくらの間を閉ざしてしまったんだ
キミが言おうとしてることはすべて分かる気がする
本当は声なんか届いていないけど
すごく伝わるんだ
この氷が溶けたら
ぼくはキミに何をしてあげるだろう
きっとこの氷はいつまでもぼくらの間に存在しているんだ
キミの吐く息が白くなって
キミは必死にこれを叩いたよね
ぼくはその時すごく心の中が暖かくなって
小さな火が宿った気がした
もしかしたらこの火で氷を溶かせるかもしれない
すべてが溶けたら
キミをまずこの冷えた手で抱きしめるだろう
強く強くいつまでも
抱きしめるだろう