中学生の頃、野球部に所属していた。
僕は補欠だったが、友達の竜はエースピッチャー。
ある日、二人でロードワークに出かけた。
中学校のとなりには、新い大学があった。そのまたとなりは、鬱蒼とした雑木林。雑木林の中には、一風変わった神社があった。
男性器を祭ったその神社は、僕たちの《喫煙所》だった。
部活中の一服を終え、薄暗い神社を出ようとした時………。後ろから子供の声が。
二人同時に振り替えった。
しかし、人影はない。確かに、声が聞こえたはずなのに。
正面に向きを変えると………
青白く透き通った少年が
『パパがに会いにきたんだぁ…』
あれから竜は精神科へ…………。
僕は、今でも小説を書く人間に…………。