「海野サエコです。よろしくお願いします。」
一週間後、私は斎藤サンが紹介してくれた派遣先で働くことになった。
…にしても、女の人はたったの8人であと110人ぐらいは男だ。高校、短大と女子校だった私にはビックリだ。
私の配属された課は、30代の男の人が7人に27歳と32歳の女の人がいた。
会社といっても、ここは他の会社とまるで違った。上下関係がほとんどない所か、みんな冗談を言ったり、まるで小学校に戻ったような、そんな雰囲気の会社だった。でも、仕事はみんな完璧なほどこなす。すごい会社だと初めて思った。
それから、毎日が楽しくて仕方なかった。私は、あれほど大好きだった彼氏より、会社と会社の人達のほうが好きになってしまった。
彼氏とは別れた。理由は、色々あった。連絡をあまりくれない彼だったので、私も我慢の限界に達した。約2年、よく頑張ったと自分をちょっと褒めた(笑)
新たな恋は、意外な所からやってきた。絶対、ありえないと思った。
朝から、今日は具合が悪い。私は、お昼を食べた後、限界がきてしまってトイレに置いてあるパイプ椅子で横になっていた。