生きることが辛い
もう死にたい、
僕が死んでも
世界は変わらないから、と
貴方は、言った。
だけど
死ぬことで
魂は解放されるのか。
死ぬことで
本当に全て終るのか。
自分一人死んでも
世界が変わる訳じゃない
なんて。
そんな
上辺だけの言葉で
何もかも知ったふりをして
死を
ましてや
それに連なる生を
貴方は語るのか。
死は
生は
貴方の存在は
そんなに
軽いものではない。
言葉で言いあらわせる
命の在り方なんて
存在しない。
誰にも
貴方自身にさえも
貴方の命の
価値を
重みを
決める権利なんて
ない。
それでも
貴方は
淀んだ空を見上げ
死を唄う詩を
ひっそりと
呟き
虚ろな瞳で
虚空へ向け
翔べない翼で
翔び立つのか。