「こら!!!竜也!ボール渡しなさい!!!」
一人の女の子が竜也を追いかける。
「やぁだね♪お前なんかに捕まる俺じゃねぇんだよ!」
竜也は運動靴に履き替えグランドに出る。
「ちょっ!!!竜也!!!待ちなさい!!!」
美亜は竜也を追いかけるため運動靴に履き替える。
グランドに出ると竜也がサッカーボールを蹴りながら走っていた。
美亜は竜也が居るサッカーコートに走っていく。
竜也は真後ろに美亜が居る事に気付かずに、ボールでヘディングをする。
美亜は竜也を押して、落ちてきたボールを自分でキャッチした。
竜也は一瞬何が起きたのかわからずに美亜の方を見るとびっくりする。
「なっ!!!何取ってるねん!俺のボール!!!!」
竜也は美亜のボールを取ろうとする。
だがすぐにかわす。そして竜也はそのままドタッと倒れた。
「いってぇ〜!!!てめぇ!!!逃げんなよぉ!!」
「フフフ。あたしからボールを取るなんて無理よ♪」
それだけ言うと美亜はボールを蹴って行ってしまった。