なっちーは、謎の幼児を連れて公園を出た。
可愛く、手をつなぎ歩く姿は、まさしく幼い姉と弟のようだった。
なっちーは、幼稚園で教わった、知らないオジサンに付いて行っては駄目よ。
の教えを思い出した。
「そうだわ!きっとこの子は、知らないオジサンに付いて来て、公園に来たんだわ」
独り納得した、5歳児なっちーである。
貴方は、その知らないオジサンと同じ存在だとは考えない。
しかし、なっちーはシッカリ交番を目指して歩いて居たのだった。
暫くして交番に付くと仲良しの、お巡りさんは、なっちーに気付くと声を掛けた。
「こんにちは、なっちー、その子は?」
「おいちゃん、この子ね、公園で迷子に成って居たの、だから連れて来たのよ。」
「迷子かい?こっちへおいでよ、キャンディでも食べるかい。」
「うん。」
二人がキャンディを頬張って居る内に、警官は本署に問い合わせをして驚いた。
公園から、二歳の男の子誘拐との大事件に成って居たのだ。
優しいなっちーに、何と説明しようか、警官は悩み考えるのだった。 「少子化が叫ばれる中、公園でこの子の親は、一体何故目を離したのだろうか?」