〜Stliker〜哀編(15)

焼き魚  2006-11-20投稿
閲覧数[717] 良い投票[0] 悪い投票[0]

モグラ型グルド『ローダー』を倒し、龍雅の元へ歩み寄って来たストライカー『ストック&ペイ』。その機体の中から金髪で長髪の男が降りて来た。
龍雅「久しぶりだな。ロイ…。まさかこんなところで再会するとは…。」ロイと呼ばれた男「懐かしいな…、峰崎中佐…。その様子だともうストライカーには乗っていないようだな…。」
龍雅はストライカーの方に顔を向けた。
龍雅「中佐って呼ばれるのも懐かしいな。…ストック&ペイ…いつから再始動してるんだ。」
ロイは前髪をかき分けた。
ロイ「…三週間ほど前にようやく帰って来た。フレームが逝っててな、すべての修復が遅れた。」
龍雅はロイの方に向き直った。
龍雅「今はどこにいるんだ?仕事ぶりを見ると普通の軍の仕事ではないよな?」
ロイは手ぐしで髪を後ろにやった。
ロイ「今は社会環境省生物研究所にいる。グルドの捕獲のためにああやって出動することもある。お前は何をしている?」
龍雅「…今はどこにも所属していない…。最近までZ県の製鉄所で働いていたが…。」
ロイは真っ直ぐなまなざしで龍雅を見た。
ロイ「龍雅…軍に戻れ。軍は再びお前と『ダークフィアー』の力を必要としている…。『ダークフィアー』はあれ以来、凍結機となったままだ。」龍雅は首を横に振った。龍雅「俺はもう戦いたくない!自分のせいで誰かが死ぬのは…もう…。」
ロイは龍雅に背を向け、立ち去りながらこう言った。
ロイ「お前がどう考えようが勝手だ。だが我々の生活を脅かす者がいる以上、お前も無視できなくなるだろう。」
ロイは再びストック&ペイに乗り込み、立ち去った。
龍雅「ロイ…。」
そこへ結奈が龍雅のいる丘に登って来た。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 焼き魚 」さんの小説

もっと見る

SFの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ